息を潜めていた

いつぞやの森。

心が洗われる。

ここ数日、晴れでも曇天でも、

陽気は確実に春めいて、

冷たい風の中に微かに花の甘い香りが漂っています。

冬から春へ。

身を切るような冷たい風から徐々に生暖かさが混じり合う風に変化することが、

精神障害をお持ちの利用者さんにはこの変化はかなり堪えるようで

今週はかなり荒れて不安定。

それでも午前中は、

目一杯一緒にお仕事を頑張ってくださった。

その反動。

午後から妄想が激しくて、叩く、泣く、閉じこもる、逃げる、妄想、

当て所なく彷徨う。を繰り返していました。

今日は油断した隙に、思いっきり手を叩かれてしまったのだけど、

その時、私はとてつもなく激しく怒りそうになった。

その激しい怒りに、自分でもびっくり。

このままここに留まっているより空気を変えよう。

と思い、その子と外の空気を吸いに行き、

先ずは一緒に深呼吸してから

二人で地面に座ってお話をしました。

「〇〇さん、今、どんな気持ち?」

「落ち着かない。嫌な気持ち」

そうなんだね。嫌な気持ちなんだね。

「うん。嫌だ。家に帰りたい」

「家に帰れないから、嫌なんだね。」

「うん。そうだよ。やっとわかったか」

「そうだよ、やっとわかったよ。お話してくれてありがとう。気がつかなくてごめんね。まだ帰る時間じゃないから、イライラして叩いたんだね。

それでもね、

〇〇さん。人を叩いてはいけません。横山さんは叩かれるのは嫌です。

一緒にいる人が嫌がることをしてはいけません。なぜかわかりますか?」

「わかんない!ハイハイ、もうしません。ごめんなさい。」

それでは、わからなくていいです。でも〇〇さんが人にされて嫌なことは人にしない。というお約束をしてください。〇〇さんは、叩かれることは好きですか?

「やだ。叩かれるのヤダ。痛い。怖い」

そうなんだね。横山さんといっしょだね。

横山さんも叩かれると痛いです。怖いです。そして痛すぎると横山さんは本当に〇〇さんに怒りたくなってしまいます。横山さんは怒りンボなので、怒ってしまうと一緒にlお仕事を楽しみたくなくなります。

でも、ここはお仕事をする場所です。

これからも、楽しく仲良くお仕事する為にお約束してください。

人を叩きません。いいですか?

「うん。わかった。叩かない。お仕事頑張る。ごめんなさい。お願いします」

言葉はとてもいいことを言ってくれるのですが、表面的なものである為

言葉そのものを一旦受け取り

不安定な時は単なる言葉として聞くに留めておきます。

そして

このやり取りが精一杯で、

言葉が出て来なくなるのではないか、と言うほどの怒りが、

私の中に潜んでいました。

私も彼女も疲れている🌿

潜めていたものは隠せない。

消えていった。と思い込んでいたはずの感情を

まだまだ隠れているよ、

と言わんばかりに表面に引っ張って来てくれました。

叩かれる=父の記憶。

叩かれたとしても、その時はその時。

と、いつもなら思えていたのに。

今日は叩かれると言う行為に対し、

激しく反応。

私が私と向き合う時、コレがテーマだな。

うん?ちょっと違うな。

向き合うんじゃないよね。

握りしめているものを手放すんだ。

もう、父を恐れていた頃の小さな私じゃないもの。

今は大人の私。

今を生きると言うことは

握りしめている掌を開きかつてそうであった私を解放させること。

過去のカードを一枚一枚ひっくり返して確認している時間はない。

その作業をしていたら、今という時に、わざわざ過去を呼び込んで、

あっという間に死ぬ日を迎えてしまうだろう。

かつて。という時を

今。という時に持ち込む必要はない

なぜなら、私はまさに今。と言う時を生きているのだから

この子と過ごす1日は気が抜けないので気力体力ギリギリまで追い込まれる感じがしてしまうけれど、

間違いなく私の成長の大きな糧となっている。

精神障害という役割を生きている、

人の闇を明らかにすることを請け負う天からの使い。

御家族様には深い尊敬の念を抱かずにはいられません。


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