青い空。風が心地よい。
今から書くこのお話は誇大妄想の物語。
とある場所で、大きな誰かが…そうだなあ、大きなわたしが眠っている。
よく眠っている。
夢を見ているようで、
時々苦しそうに顔を歪めてみたり、苦々しく眉間にシワを寄せてみたり、
泣いて涙を流し
静かに沈み込む様な表情を浮かべてみたりたり、
笑ったり、怒ったり…。
様々な経験をしている夢を見ている、大きなわたし。
この世界はもしかすると誰かの夢の中なのかもしれないね。
誰かの夢の中でこの体験をしている。
夢を見ている大きなわたしは、夢の中で体験している出来事を
実体をもったわたしが今まさに体験中である。
そう思いながら眠りから覚めずにいる。
体を脱ぎ去る時に
三次元のこの体験こそが実は夢の中であったのだと
気がつくのだとしたら?
こここそがまさに夢の中で
今こそが夢の途中だとしたら
今、
どんな夢をみてみたい?
夢の中では何にでもなれるのだとしたら
どんな人を体験したい?
…という誇大妄想です。